
このページでは、カラーリング後に育毛剤をつけても色落ちしない方法を解説しています。
カラーリング剤が安定するまでの期間、色落ちしやすい髪の毛の状態、育毛剤で気をつけたい色落ちの原因になる成分にふれて、色落ちを防ぐ方法を3つにまとめています。
3つのコツを知っておけば、育毛剤と併用したい人も変色・退色知らずです!
育毛剤による色落ちを防ぐ3つのコツ
ヘアカラー剤と育毛剤の併用自体に問題はありません。
ただ、育毛剤を使うタイミングと使い方によって色落ちの心配があるので、色落ちを防ぐ3つの方法を紹介します。
コツ①:育毛剤は2~3日お休みするのが理想

カラーリング後、2~3日はヘアカラーが安定しません。
ヘアカラーが安定するまでの2~3日、できれば1週間くらい育毛剤をつけないのが安心というのがメーカー側の見解です。
とは言っても、毎日塗り続けることに意味がある育毛剤です。
1週間お休みというのは、個人的にちょっと長すぎるかなと思います(汗
「色落ちできない」というメーカーの立場上、保険をかける意味で長めの期間を言っているだけな気もするので、「何日も育毛剤をお休みしたくない!」という人は、残り2つの方法に注目してください。
コツ②:髪を濡れっぱなしにしない
髪の毛が濡れている状態は、色落ちの好条件です(汗
シャンプー後も育毛剤を使った後もドライヤーで髪の毛を乾かして、「髪の毛が濡れっぱなし」という状況をつくらないようにすることが大切です。

流れとしては、
「タオルドライ→ドライヤー→育毛剤→ドライヤー」
というのが理想です。
タオルドライ後に育毛剤を塗るのもOKですが、より安全策をとるという意味で、カラーリング後はドライヤーで髪の毛を乾かしてから育毛剤をつけるのがおすすめです。
コツ③:アルコールフリーの育毛剤を使う

色落ちの原因になり得るのが、「アルコール」という成分です。
育毛剤や育毛トニックはアルコールを含んでいることが多いので、アルコール不使用を探すのがポイントになります。
ただ、製法的にアルコールを省くことはムチャクチャ難しいらしく、ほとんどの育毛剤にアルコールは入っています(汗
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探すのに骨が折れることが難点ですが、いくぞうが目を血走らせて(笑)見つけた3つの希少なアルコール不使用の育毛剤があるので、まとめておきます。
マスターピース
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二人の研究者がプライドをかけてつくりました。
分離を防いだり製造を楽にしようとアルコールに頼りたくなる企業が多い中、妥協を嫌うマスターピースはザクッと省いています。
利益度外視で中身にこだわる姿勢は、ビジネスマンにはできずさすが研究者と脱帽です。
M-1
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パッケージはパッとしませんが、男性だけでなく女性からも支持されている育毛剤です。
とにかく研究熱心な会社で「広告費を使うくらいなら、研究費用に回します」と社長は言っています。
いくぞうも愛用していて、髪の毛サラサラ・頭皮ぷるぷるになるような使い心地にやみつきになっています。
ブブカ
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アルコール不使用という難業にいち早く対応した、アルコールカットの第一人者です。
有名で業界でもトップを誇る人気度ですが、リニューアルを繰り返して現状に甘んじない向上心も持ち味です。
カラーリング剤は育毛剤と併用OK

カラーリング剤と育毛剤は、併用禁止とされることは基本的にないです。
ほとんどの商品で併用できますが、なかにはカラーリング後「数日あけてから使用してください」と注意書きする育毛剤もあります。
その要因として考えられるのは、カラーリング剤に含まれているアルカリ剤です。
アルカリ剤は髪のpHを高めて髪を柔らかくする作用をもっていて、髪の毛を柔らかくした後に膨張することで、成分を浸透させる働きがあります。
この状態に育毛剤を塗ってしまうと、髪自体に成分が浸透して、変性が起きてしまう場合があります。
数日あけるように注意書きするのは、これを防ぎたいというメーカーの気持ちです。
メーカーの思いやり(悪く言えば保身のため・汗)の注意書きではありますが、髪の毛目線で言うと、キューティクルが閉じて安定してから育毛剤を使う方が、髪のパサつきやゴワゴワは生まれにくくなります。
カラーリング剤に入っている成分
アルカリ剤以外に「パラフェニレンジアミン」と呼ばれる酸化染料も配合されています。
髪の色を変えるためにメラニン色素の脱色を図る成分で、分子がとても小さく、髪の毛の内部まで浸透する性質を持っています。
ちなみに、白髪染めや一部のヘアマニキュアには酸化染料は入っていません。
そのため、体への負担も少なく、アレルギー反応も出にくいと言われています。
育毛剤に入っている成分
一方、育毛剤はセンブリエキスやグリチルリチン酸など血行促進作用与える成分や、皮脂の汚れを取り除いて炎症を抑える効果のある成分が中心です。
フケやかゆみを抑えるものも配合されているので、育毛に限らず「頭皮ケア」という目的でも育毛剤は活躍します。
成分同士がケンカすることはない
ちなみに、カラーリング剤と育毛剤の成分が結合して、有害物質が発症するということはないです。
もし頭皮に異常を感じたら、カラーリング剤と育毛剤の併用の影響というより、カラーリング剤の影響の可能性が大きいです。
犯人は、カラーリング剤に含まれるアルカリ性です。
頭皮に吸着して角質を剥がし、表皮に浸透したせいで、痛みやかゆみが出たと考えられます。
カラーリング剤のダメージを防ぐ2つの方法
1つ目は、美容院で染めてもらうことです。

美容院は高いから自分でやる!という人もいるかもしれませんが、自分でやるとどうしてもカラーリング剤は頭皮にべったりついてしまいます。。
美容師の手にかかれば頭皮ギリギリラインの1mm単位な施術が期待できるので、頭皮にカラーリング剤がつかずキレイで安全にカラーすることができます。
2つ目は、アルカリ剤を含まないカラーリング剤を使うことです。
- ヘナカラー
- 和漢彩染(わかんさいせん)
ヘナカラーとは植物色素を使ったカラーリング剤のことで、和漢彩染は自然食物からできているカラーリング剤のことです。
髪を染めることに対する不安を取り除いてくれるカラーリング剤として、注目を集めています。
育毛剤と併用する上での注意点
カラーリング剤を使ったら、できればその日の育毛剤の使用は控えた方がいいと思います。
カラーリング後は髪の毛のキューティクルがまだしっかりと構築していないため、育毛剤がバッチリ浸透しない可能性があるからです。
カラーリングで使う薬剤には、キューティクルを開いてメラニン色素を分解する役割があります。
髪の毛の表面そのものに色をつけるのではなく、メラニン色素を茶色や金色することで、髪の色に変化をもたらしています。
同日で使用してしまったら
このタイミングで育毛剤をつけると、髪の毛のコルテックス内に育毛剤の成分が浸透します。
本来成分を与えるべきところは、毛穴の下を通って真皮に存在する毛乳頭です。

髪の成長を促すのに必要な場所ではないところに育毛剤の成分が吸着してしまうので、色落ちのリスクに加えて育毛剤の効果が薄れる心配が出てきます。
植物に水をあげるのは根元の土の部分なのに、茎の部分にだけやたらと水をかけるようなものです。
育毛剤の成分をムダにしないためにも、カラーリングから数日置いて、キューティクルがしっかり閉じてから育毛剤を塗ることが得策です。
色落ちのリスクに加えて育毛剤の効果が薄れる心配が出てきます。
植物に水をあげるのは根元の土の部分なのに、茎の部分にだけやたらと水をかけるようなものです。
育毛剤の成分をムダにしないためにも、カラーリングから数日置いて、キューティクルがしっかり閉じてから育毛剤を塗ることが得策です。