発毛率99%なのに皮膚科は酷評?HARG療法の効果に迫る
このページでは、HARG(ハーグ)療法の効果について解説しています。
基本的な情報から、日本での意外な立ち位置も紹介しているので、HARG療法の真相が見えると思います。
HARG(ハーグ)療法とは
HARG(ハーグ)療法は、再生医療の一種です。
毛母細胞に直接働きかけて、成長のスイッチを入れます。
「決定的治療法」に最も近いとされ、その発毛率は脅威の「99%」です。
日本では歴史が浅く(2007年に臨床が始まりました)、まだまだ認知度は高くないですが、
ヨーロッパやアメリカ、インドネシアなどの海外では、豊富な実績を積んでいます。
HARG療法は、AGAクリニックならどこでもできるわけではありません。
「日本医療毛髪再生研究会」に施術施設として認可されないとできない治療法なので、
れっきとした団体のジャッジメントが入っているのは、大きな安心感です。
誰にでも効果はあるの?
HARG療法の強みは、重度の薄毛に追い込まれた人の切り札になることです。
サザエさんの波平さんレベルのツルツルだと、かつらか植毛に頼るしか術がないのが今まででした。
重度の薄毛でも毛母細胞は生きていることが多く、
毛母細胞さえ生きていれば、元気になれるのがHARG療法です。
また、毛母細胞がカギなので、「若くはないんですけど、、」という人も効果が出やすいです。
特に、40代・50代は毛母細胞の停滞が目立つので、治療の効果がてきめんと評判です。
成長因子で毛母細胞を元気に!
もっとかみ砕くと、「頭皮に栄養剤を注入して、毛母細胞を元気にする」、これがHARG療法です。
どんな栄養剤かというと、幹細胞から抽出した成長因子をつかいます。
幹細胞とは(ちょっと専門的な言葉がならびます・汗)
脂肪組織や骨髄組織に存在するもので、毛髪再生に用いられています。
場合によっては、患者さん自身から幹細胞を抽出することもあります。
HARG療法を調べていると「AAPE(幹細胞抽出増殖因子タンパク質)」
という言葉を目にしますが、これは幹細胞から抽出した成長因子のことです。
AAPE(幹細胞抽出増殖因子タンパク質)=「髪の成長を促す栄養分」
と考えるとわかりやすいです。
ほかにもビタミンやミネラル、アミノ酸などをぎっしりと集めて、頭皮に注射器で注入します。
体毛は濃くなる?
HARG療法の効果は、施術部位だけにあらわれるので、体毛が濃くなる心配はありません。
ミノキシジル内服で体毛が濃くなるケースがありますが、HARG療法は心配無用です。
満足いくまで何回ぐらい?
毛髪のサイクル(毛周期)が正常化された段階で、治療は終わります。
病院によってちがいはありますが、6回を1つのサイクルにしているケースが多いです。
3~4週間に1回、つまり1ヶ月弱に1回のペースで治療していくので、
だいたい半年あれば治療が終わる計算になります。
効果を見た目で実感できるのは、6ヶ月と答えるクリニックが多いです。
ただ、治療が終わって再開するのは、薄毛が気になる場合です。
発毛効果が見られた後は、基本的に改善の状態が続くので、
半永久的にやめられないようなプレッシャーがないのも嬉しいです。
治療時間はどれくらいかかる?
1回あたりの治療時間は、10~20分程度とムチャクチャ短いです(驚
植毛のように大規模な手術ではなく、
(乱暴な言い方をすれば)栄養剤を頭皮に注入するだけの作業なので、時間はかかりません。
痛くないの?
腕に刺すような太さではなく、ムチャクチャ細い注射針を使います。
ただ、頭皮に針を刺すことに変わりはないので、
「ぶすっ!」という重い痛みはなくても、多少の感覚はあります。
身構えすぎる必要はないレベルですが、麻酔をしてくれるクリニックもあるので、
心配は人はお医者さんに相談しておくと安心です。
最近は、レーザーを使って注入していく方法も出てきたので、
痛みを心配する声はどんどん減ってきています。
HARG治療効果の育毛剤?
「頭に注射?!それならムリだわ~、、」という人は、育毛剤・Deeper3Dで対策する手もあります。HARG治療で投与するものと同じ成長因子を使っているので、育毛剤でHARG治療効果を得られる斬新アイテムです!
安全性の高さも魅力
今のところ、アレルギー反応や重大な副作用は報告されていません。
HARG療法に使用される「成長因子」は、ウイルスフリーの環境下で製造しています。
体に直接注入するものなので、製造面の徹底ぶりは意外と重要です。
副作用については、血がにじんだり、内出血が起こったり軽度のものの報告はありますが、
目をつぶりたくなるような大きな副作用の報告はありません。
(そもそも、副作用の範囲に入れるほどのものではない気がしますが、、)
治療方法で痛みが変わる?
実は、注入の仕方(治療のやり方)に種類があります。
スタンダードなのは、パピュール法と呼ばれる方法です。
注射針のような形状をしていて直接頭皮に注入するので、ちょっと痛みを感じます。
もう一つは、フラクショナルレーザー法といって、
レーザーを使って皮膚に小さい穴を開けて注入していく方法です。
刺す感覚がないので、痛みを緩和させるやり方として人気を集めています。
(角質からじわじわ~と浸透する感覚です)
「痛いのはごめんだよ~」という人は、フラクショナルレーザー法がより安心です。
安さをうたうクリニックには要注意!
HARG療法の料金は、どのクリニックでも基本的に一律です。
日本医療毛髪再生研究会によって正規の料金が決まっているので、
異様に料金が安いクリニックは「何か裏がある」と注意したほうがいいです。
薄めて値段をガクッと安くする、、なんてウワサもあるので、
安いからといって飛びつくのは、ちょっと危険です。
日本での立ち位置は「まだまだ」が現実
ただ、日本皮膚科学会の見解によると、あまり評判がいいとは言えません。
情報元は「男性型脱毛症ガイドライン」で、
皮膚科の専門が薄毛治療の良し悪し・効果の具合を評価している、
「専門家の見解のかたまり」のようなものです。
評価は5段階で、
HARG療法はどの評価かというと、まさかの下から2番目の「C2」です。
低評価な理由は、
- 限られた施設における、倫理委員会の承認を必要とする先進医療の段階にある
- 今後が期待できるが、「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」などの法規に則って施術する必要のあるものも多く、まだ一般に実施できるとは言い難い
まとめると、すごいけど、まだ準備段階だからそんなに高い推奨度にできない、という感じです。
とはいっても、海外では実績も少なくないし、論文もあるくらいなので、
あくまで「日本において」という話かもしれません。
良くも悪くも日本は保守的で慎重なので、
HARG療法が日本で認められるのは、時間の問題なのかな、といくぞうは思います。
結局、どの治療が一番効果的なの?
現段階で推奨度Aがついているのは、フィナステリド・ミノキシジル・デュタステリドの3つです。
この中でも、フィナステリド(プロペシア)が一番いいといくぞうは思っています。
「効果に対する根拠がしっかりしていることから、フィナステリドの内服療法を強く勧める」
と、男性型脱毛症ガイドライン自ら断言しているからです。
ミノキシジルに比べて副作用のリスクがグッと低くなるし、
どのクリニックでも王道的な内服薬として実績を積んでいることからも、
フィナステリドが最も安心できると考えています。
男性機能の低下が気になったり、近々子どもが欲しいという人は避けたほうがいいですが、
心配がなければフィナステリドが医療現場からも太鼓判を押されています。
改めてHARG療法のメリット・デメリットをまとめると、
メリット |
デメリット |
改善すれば治療を卒業できる |
費用の覚悟はいる |
副作用のリスクがない |
日本皮膚科学会の推奨度は低い |
もちろんフィナステリドにも短所がないわけじゃないですが、
医学的根拠を見る限り、頼りがいがあるのは一目瞭然なのかな、といくぞうは思います。
フィナステリド(プロペシア)のメリット・デメリットはこちらのページで詳しく解説しています。
何もしなくても維持できる?
クリニックにもよりますが、HARG療法の後、
プロペシアやミノキシジル配合の育毛剤を渡すところが多いです。
HARG療法は「やれば一生モノ!」のような神がかった治療法ではないので、
効果を維持するために、何かしらのアイテムが登場するようです。
「HARG療法で改善したら、クリニックとはおさらばだ!」という人は、
好きな商品でケアするのも選択肢になるので、好みのアイテムを探す楽しみも出てきます。
(本当は何もしないのが一番ですが、、汗)
タイプ別のランキングをまとめたので、相棒探しの参考にしてもらえるとうれしいです!
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