育毛剤、医薬部外品と医薬品の違いを丁寧に解説!効果の差を知って適切ケア
このページでは、育毛剤の医薬部外品と医薬品の違いをわかりやすく説明しています。
有効成分や使用目的を解説して、どんな人に医薬部外品の育毛剤の効果が期待できるか明らかにしています。
医薬部外品の育毛剤を簡単に比較できるランキングも必見です!
医薬品とはどう違うの?
育毛剤 | 発毛剤 | |
---|---|---|
分類 | 医薬部外品 | 医薬品 |
用途 | 抜け毛の予防 | 薄毛の治療 |
対象 | 薄毛の症状が浅い人 | 重度の薄毛に悩む人 |
医薬部外品と医薬品の違いは、ズバリ「使用目的」です。
医薬部外品は「予防」、医薬品は「治療」を目的としてつくられていて、
使用後のゴールが大きく違っています。
医薬部外品は市販で買える「育毛剤」に多く、
医薬品は医師や薬剤師を通さないと買えないような「発毛剤」であることが一般的です。
ミノキシジルが入っている育毛剤は、医薬品という分類になります。
育毛剤が「効果がない」と言われる理由
「育毛剤を使っても意味がない」という意見をよく目にしますが、
医薬部外品と医薬品の違いを知っている人からすれば、ある意味当然だったりします。
医薬部外品である育毛剤は、あくまで薄毛を「予防」することが目的で、
髪の毛を生やす効果は持ち合わせていないからです。
発毛は、医薬品の役割です。
担当外の仕事を求められて文句を言われる育毛剤は、ちょっと気の毒だったりします。。
薄毛を予防したい・今ある髪の毛を大事にしたいという人のもとで力を発揮するのが育毛剤なので、
発毛してフサフサになりたい人は、医薬品の発毛剤で正しいケアがかないます。
サッカーに例えると
わかりやすくサッカーを例にあげると、
- サッカー選手:発毛剤(医薬品)
- サポーター:育毛剤(医薬部外品)
こんな感じです。
サポーター(育毛剤)は一生懸命選手(発毛剤)を応援します。
それが力になって、選手の好プレーにつながります。
ただ、あくまで選手を奮い立たせるだけで、サポーターはフィールドに立つことはできません。
声援が力になることはあっても、試合をするのはあくまで選手です。
熱いエールが選手を盛り上げる原動力になれたとしても、勝敗を決めるのは選手自身です。
それと同じで、育毛剤は発毛を応援(=発毛促進)することはできても、
あくまで「応援団」に過ぎず、髪の毛を生やす「プレイヤー」とは別の存在というわけです。
フサフサを目指す人は、発毛が領域である「医薬品」で選手の道を選ぶのが得策です。
医薬部外品の有効成分について
「医薬品医療機器等法」という法律に基づいて承認を受けた有効な成分のことを言います。
医薬品医療機器等法とは、医薬品や医薬部外品、化粧品などの
有効性・安全性を確保するのが目的の法律です。
一言で言えば、「効果と安全を取り締まる法律のお墨付き」な成分といった感じです。
医薬部外品の成分は「有効成分」と「その他の成分」に区別されていて、
パッケージを見ると二段書きのように成分名がわかれて書かれていることが多いです。
有効成分は2700以上の種類があるので全部書ききれませんが、
育毛剤でよく使われているものをあげると
こういうものがあります。
実際に、医薬部外品の育毛剤の有効成分を調べてみました。
商品名 | 配合されている有効成分 |
---|---|
チャップアップ | センブリエキス、グリチルリチン酸ジカリウム、塩酸ジフェンヒドラミン |
イクオス | センブリエキス、グリチルリチン酸ジカリウム、塩酸ジフェンヒドラミン |
ブブカ | センブリエキス、グリチルリチン酸ジカリウム、クジン抽出液、酢酸DL-α-トコフェロール |
ナノインパクト100 | センブリエキス、酢酸DL-α-トコフェロール |
ポリピュアEX | センブリエキス、グリチルリチン酸ジカリウム、ニンジンエキス、パントテニルエチルエーテル |
プランテル | センブリエキス、グリチルリチン酸ジカリウム、塩酸ジフェンヒドラミン |
オメガプロ | センブリエキス、グリチルリチン酸ジカリウム |
M-1 | センブリエキス、グリチルリチン酸ジカリウム、ニンジンエキス |
MSTT1 | センブリエキス、セファランチン、ボタンエキス |
HG-101 | センブリエキス、ニンジンエキス、マツエキス |
化粧品との違いは有効成分の有無
余談になりますが、医薬部外品より作用が穏やかなものに「化粧品」という分類があります。
医薬部外品との違いは、有効成分が配合されているかどうかです。
医薬部外品は有効成分が入っていますが、化粧品には入っていません。
「じゃあ化粧品って嘘っぱちなの?!」とギョッとするかもしれませんが、
化粧品は医薬品医療機器等法で全成分を表示することが義務づけられています。
変な成分やデタラメの成分を入れたら即バレるので、その点安心して大丈夫です。
有効成分の効果効能
厚生労働省の資料によると、
育毛、薄毛、かゆみ、脱毛の予防、毛生促進、発毛促進、ふけ、病後・産後の脱毛、養毛
医薬部外品の育毛剤に使われる有効成分には、こんなことが期待できるようです。
「髪の毛を生やす」という言葉はなく、守りを固める方向性が強いことがわかります。
医薬部外品と医薬品、どっちが効果ある?
繰り返しになりますが、医薬部外品と医薬品では目指すゴールが違うので、
どちらが効果があるかは使う目的によって異なります。
薄毛の予防・対策をしたい人は医薬部外品の育毛剤、
髪の毛を生やして薄毛を治したい人は医薬品の発毛剤が適役です。
- 薄毛の家系だから将来に備える
- 若ハゲ予防
- ちょっと薄くなってきた気がする
こういう人は、医薬部外品の育毛剤がおすすめです。
- 薄毛が進行して波○さん状態
- フサフサになりたい
- 髪の毛を生やしたい
こういう人は、医薬品の発毛剤がおすすめです。
育毛剤(医薬部外品)のランキング
順位 | 商品名 | 有効成分 |
---|---|---|
1位 | ブブカ | センブリエキス、グリチルリチン酸ジカリウム、クジン抽出液、酢酸DL-α-トコフェロール |
1位 | ポリピュアEX | センブリエキス、グリチルリチン酸ジカリウム、ニンジンエキス、パントテニルエチルエーテル |
2位 | M-1 | センブリエキス、グリチルリチン酸ジカリウム、ニンジンエキス |
2位 | チャップアップ | センブリエキス、グリチルリチン酸ジカリウム、塩酸ジフェンヒドラミン |
2位 | イクオス | センブリエキス、グリチルリチン酸ジカリウム、塩酸ジフェンヒドラミン |
2位 | プランテル | センブリエキス、グリチルリチン酸ジカリウム、塩酸ジフェンヒドラミン |
2位 | MSTT1 | センブリエキス、セファランチン、ボタンエキス |
2位 | HG-101 | センブリエキス、ニンジンエキス、マツエキス |
3位 | ナノインパクト100 | センブリエキス、酢酸DL-α-トコフェロール |
3位 | オメガプロ | センブリエキス、グリチルリチン酸ジカリウム |
医薬部外品の育毛剤を集めて、有効成分が多い順に並べ替えてランキングしてみました。
1番多いので有効成分4種類、次に3種類、最も少ないのが2種類という結果です。
同率1位!ブブカ
人気・知名度ともに高い医薬部外品の育毛剤・ブブカです。
有効成分の数の多さ以外にアルコールフリーという特徴ももっています。
製造上アルコールを省くことはムチャクチャ困難ですが、「育毛ケアに邪魔だから」という思いでいち早くノンアルコール製法を実現した育毛剤です。
髪の毛や頭皮に負担をかけず、低刺激を重視する人にぴったりな育毛剤です。
同率2位!ポリピュアEX
独自成分・バイオポリリン酸が特徴の医薬部外品の育毛剤です。
バイオポリリン酸は、保湿力アップ・肌のバリア機能向上が期待されます。
角質を潤してフケが出にくくなるので、頭皮のかゆみ・フケに悩んでいる人におすすめです。
ちなみに、バイオポリリン酸はポリピュアEXのお家芸なので、ほかの育毛剤には入っていません。
隠れナンバーワン・Persona(ペルソナ)
一覧には入っていませんが、実は有効成分数で最も期待できるのはPersona(ペルソナ)です。
Personaは遺伝子検査の結果で成分を配合するオーダーメイドタイプの育毛剤なので、
人によって届く育毛剤が違います。
なので一覧表に入れられなかったのですが、
配合の可能性のある成分を見ると、有効成分が断トツで多かったです(汗
入る可能性のある有効成分
- センブリエキス
- グリチルリチン酸ジカリウム
- ボタンエキス
- マツエキス
- ジオウエキス
- ビワ葉エキス
- ツボクサエキス
- セージエキス
- ヒキオコシエキス
- レモンエキス
- スギナエキス
- ホップエキス
- ローズマリーエキス
どれが配合されるかは検査前ではわからないし、
これだけあって2、3種類しか有効成分が入らない可能性もありますが(笑)、
期待値はかなり大きいので、隠れ1位としてプッシュしておきます、、!
医薬部外品の定義とは
ここからは、医薬部外品についてもう少し深掘りしていきます。
医薬部外品とは、
- 医薬品と化粧品の真ん中の分類
- 人体に対する作用が緩やか・機械器具でないもの
こんな定義です。
さらに薬事法第二条を見ると、「脱毛の防止、育毛又は除毛」とされています。
医薬部外品の育毛剤は「フサフサになれるアイテム」ではなく、
それを未然に防ぐために使うべきアイテムということが読み取れます。
「厚生労働省認可」の正しい解釈
説明書きや広告を見ていると、「厚生労働省認可」と目にすることがあります。
「厚生労働省認可=育毛効果お墨付き」と思いがちですが、
あくまで育毛剤としての使用許可を認めたということに過ぎません。
効果の有無まで厚生労働省が検証したわけではないので、
過信して発毛剤レベルの結果を求めないように気をつけたいです。。
ましてや「厚生労働省が認めたすごい育毛剤!」なんてうたっていたら怪しすぎるので、
そういう商品は警戒度を上げていきましょう(汗
購入しやすさが魅力
医薬部外品は「効果が緩やか」ということが前提なので、
ガードの堅い医薬品とは違ってふつうに市販されています。
病院やAGA専門クリニックに通院しなくても、
近所の薬局やコンビニ、インターネットで気軽に購入できる手軽さがあります。
安全性は高いけど効き目は薄い?
医師の診断や薬剤師を通す必要がないハードルの低さが持ち味ですが、
効果や治療度で言えば医薬品にかなわないのは確かです。
医薬部外品の育毛剤では治療はできないので、
薄毛を治すという意味では医薬品の力が必要になります。
はっきり言って、医薬部外品の育毛剤はハゲてしまった人が使うものではありません。
「ちょっと薄毛になってきたかな」「髪が細くなってきたかな」という
薄毛のレベルが浅い人に適したアイテムです。
「じゃあ、有効成分をありったけ入れてよ!」という人もいるかもしれませんが、
配合できる成分の上限が決められているので、限度があります。
成分濃度も厚生労働省から指定されているので、
医薬部外品で必要以上に勝手に成分を配合することは許されません。
医薬部外品の育毛剤を使う意味
医薬部外品の育毛剤を否定するようなことを言ってしまいましたが、
全く役に立たないというわけではありません。
薄毛の予防や現状維持には、医薬部外品の育毛剤が大活躍します。
医薬部外品の育毛剤には、頭皮の汚れを取り除いて皮脂の酸化を防ぐ成分が配合されています。
使い続ければ、常に安定した頭皮状態になっていきます。
よく、「頭皮が硬い人はハゲやすい」なんて言いますが、
酸化した皮脂で表皮がおおわれると、頭皮は硬くなりがちになります。
硬い頭皮は薄毛の原因になりかねないので、
それを防ぐ「頭皮ケア」という意味でも、医薬部外品の育毛剤は大きなメリットです。
頭皮を柔らかくする保湿作用をもった成分が配合されていることも多いので、
頭皮に柔軟性を与えて、有効成分が浸透しやすくなるようなお膳立ても期待できます。