逆効果になってない?育毛剤はノンアルコールで賢くケア
このページでは、育毛剤のノンアルコールにスポットを当てています。
「アルコールは良くない」と言われながらも使われる理由を明らかにして、メリット・デメリットをつまびらかにしています。
アルコールフリーの3大育毛剤も個性を引き出して紹介しているので、参考にしてもらえると嬉しいです!
アルコールを使う5つの理由
「育毛剤はノンアルコールがいいのでは?!」と言われる中、
それでもアルコールが使われるのには、大きく5つの目的があります。
1.防腐効果
育毛剤の多くは天然成分をたくさん含むので、劣化が早く使用期限が短くなるのがネックです。
殺菌効果をもつアルコールを配合することで雑菌繁殖をおさえ、
使用期限を延ばすことに役立っています。
2.頭皮の殺菌
頭皮のかゆみやフケは、頭皮での雑菌の繁殖が主な原因です。
アルコールの殺菌効果で頭皮の菌も減らしてくれるので、かゆみやフケ対策にも一役買います。
3.毛穴詰まりの解消
アルコールには洗浄作用があり、毛穴に詰まった皮脂や汚れを取り除くのに貢献します。
育毛剤は成分が浸透してなんぼなので、浸透力を上げるために使われることも多いです。
4.清涼感の演出
アルコールはムチャクチャ揮発性が高く(=蒸発しやすい)、
肌につけると揮発して熱を奪ってスーッとします。
メントール感のような爽快感や使用感の増大に役立つので、
男性向けの育毛剤に好まれることが多いです。
5.成分の分離を防ぐ
アルコールには可溶化の作用があり、水に溶けにくい成分や香料を均一な溶液にしてくれます。
育毛剤で成分が分離するイメージがないのは、アルコールのおかげでもあります。
アルコールの表記
育毛剤の成分表とにらめっこしても
「あれ?アルコールなんて書いてないんですけど」となるかもしれません。
一言でアルコールと言ってもいろんな表記の仕方があって、
- エタノール
- イソステアリルアルコール
- ジプロピレングリコール
- パントテニルエチルエーテル
などがあります。
通販購入は難しいかもしれませんが、店頭で実際に手に取って育毛剤を選ぶ人は、
こういう名前がないか成分表でチェックしてみてください。
アルコールのデメリット
アルコールがいいことだらけなら、わざわざ育毛剤から除外する必要はありません。
でも、ノンアルコールの育毛剤もあるということは、
アルコールになんらかのデメリットがあるというメッセージでもあります。
アルコールが良くないと言われる理由は主に二つあって、
頭皮トラブルの原因になることもあり、はげるリスクを高めることもあります。
1.神経を刺激する
肌にとって、アルコールはもともと刺激の強い成分です。
水をつけてもスーッとしませんが、つけるだけでメントール感を感じるアルコールは、
それだけ神経を刺激しやすいことの裏返しです。
しかも、育毛剤は頭皮のずっと奥深い皮下組織まで浸透するのが前提です。
育毛剤にアルコールが入っていると、それだけデリケートなところに届きやすくなるので、
肌の弱い人は特にトラブルにあいやすいです(汗
痛みやかゆみ、かぶれなどは、アルコールが神経に触れることで症状が出る場合があるので、
低刺激の観点でノンアルコールが好まれ始めています。
2.タンパク質を壊してしまう作用も
一番ギョッとするのが、アルコールにタンパク質を破壊する作用があることです。
髪の毛はタンパク質でできているので、アルコールを長期的につけるということは
傷みはもちろん、育てるはずの髪の毛がボロボロになるのを容認するようなものです。
育毛のために育毛剤を使うはずが本末転倒だった、、なんてことになりかねないために、
ノンアルコールの育毛剤にスポットが当たりつつあります。
アルコールのメリット
「アルコールは良くない」と言われながらも、リスクしかないわけではありません。
逆にメリットになることもあって、
- 末梢血行改善の効果がある
- 血行状態が良くなって毛乳頭につながる毛細血管の流れも良くなる
こんなプラスも報告されています。
一言でいうと、血液の流れを良くしてくれる作用がアルコールのメリットです。
確かに飲むお酒で考えれば、顔が赤くなって血行のいい陽気なイメージも浮かびます。
これを頭皮でも実現すべく、血行が良くなることをアルコールに期待するメーカーもあるようです。
コワいのはアルコール濃度のグレーゾーン
血行不良で悩んでいる人にとって、
アルコールの作用はもしかすると魅力的にうつるかもしれません。
ただ、一つだけ知っておきたいのが、アルコールには濃度もあるということです。
ある実験で、アルコール濃度と育毛の関係がわかっています。
アルコール濃度 |
育毛の様子 |
髪の毛の傷み具合 |
---|---|---|
50% |
△…誤差の範囲(何もしないよりはいい) | ○…ほぼ影響なし |
75% |
×…髪の毛の成長を阻害している | ×…キューティクルがはがれて傷む |
この結果をもとに、アルコールは50%濃度に設定されているようです。
ですが、製造上の観点でいうとアルコール濃度が高いほうが断然つくりやすく、
お客さんより自分のラクさを優先し、実験結果を無視して
もっと高い濃度でつくるメーカーもいるのが実情だったりします。。
アルコール成分の有無はわかっても、濃度は成分表で読み取れないので、
自分を守る意味でもアルコールフリーは味方になってくれます。
ノンアルコールの育毛剤はどれ?
いくぞうが知る限り、ノンアルコールの育毛剤は次の3つに絞れます。
M-1育毛ミストについて
化学薬品・アルコール不使用の無添加オーガニックな育毛剤です。赤ちゃんでも使える優しさがモットーで、肌トラブルに悩む多くの人を救っています。
「効果もないと意味ないんですけど」と思うところですが、人気の高さはTV通販で爆発していて、出演するだけでも難しい超大手通販番組・ショップチャンネルで、デビュー当日から1時間で4000本以上売り上げています。
その後も放送するたび売り切れ続出で、リピーター数から効果を実感している人の多さがうかがえます。
ブブカ(BUBKA)について
製造が難しくなることを覚悟でノンアルコールに挑んだアルコールフリーの第一人者です。
「ちょっと待って、大幅カットってことはゼロではないの?」と一瞬不安になりますが、エキス抽出のために使っているだけで、処方としてのアルコール配合はありません。
知名度が高く人気もアツいですが、現状に満足せず常にリニューアルを繰り返す向上心の高さも企業のカラーです。
マスターピースについて
二人の研究者がプライドをかけてつくった養毛剤です。ビジネスマンではなく「研究者」なので、利益度外視で実力と安全性のある原料をより抜いています。
分離を防いだり製造を楽にしようとアルコールに頼りたくなる中、マスターピースは「100%成分」のポリシーで水さえも高濃度ローズウォーターを採用しています(なので、アルコール濃度の心配もありません)。
ノンアルコールだけでも希少ですが、ここまで中身にこだわるのはさすが研究者だなと脱帽です。
アルコールの有無で迷ったら
「ノンアルコールの育毛剤ってバリエーションが少ないし、どうしようかな、、」と
アルコールが入っている商品と迷う人もいるかもしれません。
アルコールのデメリットを紹介しましたが、メリットがないわけでもないので、
「正直、ノンアルコールじゃなくても、、」と足踏みするのもわかります(汗
そんなときに判断材料になるのが、自分の体質です。
肌トラブルで悩んだことがない
髪の毛が太くてたくましい
こういう人なら、ノンアルコールにこだわらなくてもいいかもしれません。
何かつけると赤くなる・かぶれる
髪の毛が傷みやすい
思い当たる人はきっと肌が弱い体質なので、ノンアルコールのほうが間違いなく安心です。
とはいえ、体質に合わない育毛剤を使ったとしても、
どうしようもないくらいムチャクチャ重度な副作用が起こるわけでもありません。
店頭やネット通販で買える育毛剤はほとんどが医薬部外品なので、
効果と安全性のバランスがよく考えられているのが実情です。
種類 |
医薬品 |
医薬部外品 |
化粧品 |
---|---|---|---|
目的 |
治療 |
防止・衛生 |
美化する、健やかに保つなど |
特徴 |
効果が高い分リスクが伴う |
効果が緩やかな分安全性も○ |
身だしなみ感覚で使う |
入手方法 |
病院、クリニック、薬剤師経由 |
通販や店舗で購入可 |
通販や店舗で購入可 |
「発毛剤」と言われる医薬品は(育毛剤だとミノキシジルが配合されています)治療が目的なので、
効果を重視する分、副作用のリスクも表裏一体になります。
「育毛剤で重篤な副作用が、、」というのはミノキシジル入りの発毛剤の話なので、
一般的な育毛剤で検討している人は安心してください。
相性チェックは返金保証制度を活用
悩みに悩んでスタートが遅くなるより、
使ってみて合わなければやめるという気楽なスタイルが勝機をつかむと思うので、
まずは手をつけることを前提にすることがおすすめです。
それを後押しするように、返金保証のついた育毛剤が増えています。
注文をきっかけに、ダイレクトメールや営業の電話をガンガンする企業もあったかもしれませんが、
今は「DMや勧誘は一切しません」と公言する企業が増えていて、悪いイメージは過去の話です。
メーカーも「まずは使ってみてくださいよ!」という姿勢なので、
遠慮せず制度を利用したもん勝ち!といくぞうは思います。