カプサイシンが育毛にいいと言われる理由と真偽。上手な付き合い方に迫る
このページでは、カプサイシンが育毛にいいと言われる理由を解説しています。
育毛に役立ちますが、カプサイシン一つで薄毛対策オールオッケーな万能ではないのが実情です。
育毛にどう取り入れていくのが賢いのか、カプサイシンを使った育毛剤、1日の摂取量目安も紹介しています。
カプサイシンは体にどんな影響を与える?
カプサイシンは、唐辛子などに入っている成分です。
脳内の痛覚神経の刺激して、辛さを感じさせる要因になっています。
カプサイシンを摂取すると、まず脳内に伝わります。
副腎のアドレナリン分泌にも役立っていて、
食べると体があつくなったり、汗が出やすくなったりします。
育毛効果があると言われる理由
そんなカプサイシンは、育毛効果があるという声もあります。
カプサイシンの辛味成分が体内に増えると育毛効果があるなんてウワサもあって、
果たして本当に効果はあるのか気になるところです。
カプサイシンに育毛効果がうたわれる理由は、
アドレナリンの分泌によって体脂肪が燃焼しやすい体の状態になっていることです。
アドレナリンが出ると、肝臓にあるブドウ糖が体中に存在する血液へ放たれる役割があります。
アドレナリン自体が脂肪分解酵素のリパーゼを活性化する作用があるので、
脂質の量が減って、血流促進効果が生まれます。
(脂肪が落ちやすいのは、体内の代謝がよくなっているからです)
脂質の量が減って血流がよくなるということは、毛細血管が活発になるということに結びつきます。
これが、毛細血管が活発になる=髪の毛にも良い影響を与えるだろうと考えられている根拠です。
カプサイシン入りの育毛剤
フィンジアは、カプサイシンの力を上手に利用している育毛剤です。
「辛い物を食べると汗が噴き出す」という原理を応用しようと考えて、カプサイシンを配合しています。
固くなった頭皮を内側からこじ開けて、育毛成分の浸透力を上げる作戦です。
カプサイシンだけでは育毛は無理?
カプサイシンの摂取で脂肪分が減りやすくなり、血流促進効果が生まれやすいと紹介しました。
でも、血流促進効果が生まれやすい場面は、日常的に少ないことではありません。
例えば、運動をしているときや、お風呂に入っているときも血流促進効果があります。
ですが、毎日運動して、しっかりお風呂に入る人はハゲないかというと、それはまた別の話です。
髪の毛を維持するには、血流促進効果だけでは全てをカバーできないのが実情です。
ただ、勘違いしてほしくないのが、もちろん髪の毛にとって悪いことではないということです。
髪の毛は血液から栄養分をもらっているので、
血流促進作用を与えるのは育毛をする上で理にかなった良い作用です。
しかし、薄毛になる原因はジヒドロテストステロンと呼ばれる
悪性男性ホルモンの影響も考えられます。
これが薄毛の原因になっている人は、血液循環を良くするだけでは育毛効果は出にくいです。
あくまで「育毛アイテムの一つ」
- 摂取は問題なし
- 育毛の即効性はなく、100%効果が出るとは限らない
カプサイシンを摂取することの是非をここで出すならば、これが一つの答えです。
ただし、薄毛の改善方法はほかにもあって、
育毛するには上記のように色々な成分を摂取していく必要があります。
カプサイシンは「そのうちの一つ」という解釈が適切です。
1日に必要なカプサイシンの量
カプサイシンを摂取するときは、1日の摂取量を意識することが大切です。
刺激の強い成分なので、大量に摂取してしまうと胃腸炎を起こしたり、
腹痛を起こすなどのケースもあります。
目安とされているのが、1日6mg程度です。
唐辛子以外では、香辛料などに配合されていることもあります。
ただ、あまり日頃食卓に出るようなものでは含まれていないので、
上限を気にして摂取する必要はなさそうです。
ちなみに、1日で唐辛子を何本もボリボリ食べない限り、
6mgを超えることはまずないので安心です。
また、カプサイシンは毎日摂取するのが難しい成分なので、
サプリメントとして摂取するケースが多くなっています。
配合量も明確になっているので、サプリメントなら安心して摂取できます。