育毛剤と発毛剤の違い

育毛剤と発毛剤、違いの決め手はミノキシジル|特徴を知って的確ケア

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育毛剤と発毛剤、違いの決め手はミノキシジル|特徴を知って的確ケア

いくぞう

 

このページでは、育毛剤と発毛剤の違いをわかりやすく解説しています。

 

薄毛にアプローチする目的の違い、違いの決め手となる成分・ミノキシジルの特徴を知ることで、「育毛剤と発毛剤、どっちを使えばいいの?」の答えがわかります。

 

効果だけでなく安全性にも違いがあるので、自分が目指す薄毛改善のゴールと照らし合わせながら読んでみてください。


育毛剤と発毛剤の作用の違い

育毛剤と発毛剤では、頭皮や髪の毛に与えるアプローチが若干異なります。

 

発毛剤は髪の毛を作り出すための元となる毛乳頭を生成するもの、
育毛剤は髪の毛を刺激するもので毛乳頭自体を作り出す力はもっていません。

今ある髪の毛を育てるなら育毛剤

今ある髪の毛を育てるなら育毛剤でOK

かみ砕いて言うと、育毛剤に発毛の力は備わっていないということです。

 

ですが、髪の毛を太くしたりコシを出すことが目標なら、育毛剤がぴったりです。

 

今ある髪の毛をケアするような成分を選りすぐってつくられたのが育毛剤なので、
若ハゲ予防、現状維持との相性がバツグンです。

 

髪の毛を生やしたいなら発毛剤

発毛やフサフサになるのが目的なら発毛剤がぴったり

育毛剤にも、発毛剤と同じように血行促進作用や毛母細胞を刺激する作用はあります。

 

ですが、血管拡張作用まではないので血流が大量に毛乳頭に流れ込むという期待はできず、
発毛効果を育毛剤に求めるのは難しいです。

 

髪の毛の本数を増やしたいのなら、発毛剤を使わないとぶっちゃけ改善は厳しいです。

 

その作用を与えるには、ある成分が必要になってきます。

 

それは、「ミノキシジル」です。

 

 

育毛剤と発毛剤の一つの区別になる成分なので、もっとくわしく説明していきます。

 

育毛剤と発毛剤の違いになる成分

「ミノキシジルが入っているかどうか」、これが育毛剤と発毛剤の大きな違いです。

 

ミノキシジルが入っているにもかかわらず、育毛剤と分類されているものはありません。

 

実際、発毛剤として日本で認められているリアップには、ミノキシジルが入っています。

 

ミノキシジルは、もともと血管拡張作用を与える血圧降下剤と使われていました。

 

利用していた患者の体毛が濃くなったことをきっかけに、
正式に発毛剤としての研究が進み、1980年代に海外で発毛促進剤としてロゲインが登場しました。

 

発毛剤の開発は血圧降下剤を使う患者の体毛が濃くなったことがきっかけ

 

日本でも1999年にミノキシジルを配合したリアップの販売がスタートし、
そこから厚生労働省の認可を得て発毛剤として流通しています。

 

医療現場で使われて効果が明らかになっているからこそ、発毛剤として認められています。

余談ですが

日本では販売されていませんが、フィナステリドが配合される育毛剤は発毛剤に分類されます。

 

アメリカで販売されているポラリスという育毛剤には、
ミノキシジルとフィナステリドの両方が配合されているというので驚きです(汗

 

 

専門家の評価も高いミノキシジル

日本皮膚科学会では、「男性型脱毛症診療ガイドライン」というものを作成しています。

 

 

専門家が薄毛治療の成分や効果を検証して、5段階評価で推奨度をまとめたものです。

 

男性型脱毛症診療ガイドラインの推奨度

 

男性型脱毛症診療ガイドラインを見ると、
ミノキシジルは最高ランクの推奨度Aという評価がつけられています。

 

今のところ最高評価を得ているのは、
ミノキシジル・フィナステリド・デュタステリドのたった3つです。

 

男性型脱毛症診療ガイドラインで最高評価を得ているのはフィナステリドとミノキシジルとデュタステリドの3つだけ

 

医学的見解からも、ミノキシジルの効果の高さは実証されていることがわかります。

 

副作用の違いも念頭に置いて選ぼう

育毛剤と発毛剤、どっちを選ぶかは体調も考慮しながら考えよう

薄毛に悩んでいる人は、今ある髪の毛をさらに増やしたいと考える人がほとんどです。

 

そうなると、「育毛剤より発毛剤のほうがいいんじゃない?」となって、
育毛剤の存在意義が薄れてしまうかもしれません。

 

ですが、「髪の毛を生やす」という強い力を持っている分リスクも抱えているので、
発毛剤が必ずしもいいとは言い切れなかったりもします。。

ミノキシジルには副作用のリスクが伴う

その最大の要因が、副作用です。

 

発毛剤に使われるミノキシジルには、血管拡張作用があります。

 

人によっては血圧への影響が強すぎて、思わぬ副作用を呼び込んでしまう危険性がひそんでいます。

 

 

また、ミノキシジルを使うことで循環器への影響を与え、
胸の痛みや頭痛、重い低血圧症などが生まれるリスクがあります。

 

血管拡張作用があると、一時的には血管が広がって血の巡りがよくなります。

 

ただ、ポンプのように収縮を繰り返すので、
収縮したときに脂肪のかたまりや血栓があると、動脈硬化を招いてしまうリスクがあります。

 

特に、不整脈の人や血圧に不安がある人に血管拡張作用を与えると、危険性も高まります。

 

体調や健康状態で副作用のリスクが変わってくるので、
効果も大事ですが安全性も検討しながら自分の体と向き合って選ぶことが大切です。